アメイジング・スパイダーマン ★★★
Soundtrack
Sony Classics (2012-07-03)
売り上げランキング: 833
サム・ライミ版が熱狂的に受け入れられた「スパイダーマン」のまさか短期間でのリブート。
主役のアンドリュー・ガーフィールドは男前だし、ヒロインはMJじゃなくてグウェン・ステイシーだし、でもエマ・ストーンは可愛いし、声が不自然に太いけど(こら。
あんまり惹かれない部分も多いんですが、監督が『(500)日のサマー』の記憶が鮮烈なマーク・ウェブということで、期待せずにはいられないでしょーo(`ω´*)oと3Dを観に行ってきました。
結論からすると、うーん。
なんとなく話がブツブツ切れているような感じ。
もっと人間ドラマに期待していたんですけど、ちょっと入りきれませんでした;
なんだか全てがちょっとずつ軽い気がするんです。
あと、しょうがない話なんですが、3Dは暗くなってしまうのが何とかならないですかねー。
完全に3Dを意識している映像(むしろアトラクション的です)なので、やっぱり3Dで…となるんですが、一方で暗さで映像の魅力も減ってしまうんですよね・・・。
そして、それよりも何よりもなのが、最後の日本語版主題歌!!
色々と疑問に思いながらも、ラストはなかなかに見所があったんですよ、うん。
で、それなりに浸ってたんですよ。
そしたらいきなりエンドロールで日本語の歌が流れだしてビックリ!!
もうね、雰囲気台無しですよ(*・д・)ノ*:゚。
字幕版を観てる人なんて、少しでも映画そのままの雰囲気を味わいたいと思って観てるはずなのに、何でわざわざ雰囲気をぶち壊すようなことをするんですかねー。
もう、ほんと誰得。
こんなことはやめて欲しいですね。
そんなこんなありましたが、3部作みたいなので今後も見続けますよ。
ほんと「もうちょっと!」って感じだったので、次を期待しています(*^▽^*)。
以下ネタばれです
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ラスト前のクレーンのシーンは凄く良かったですねー!
なんというか、「みんなの力を借りてヒーローとしての道を歩み始めるスパイダーマン」という感じで。
このスパイダーマン像こそが前作のサム・ライミ版との大きな違いかな…と思います。
ただ、残念なのがそこに至るまでのストーリーがブツブツ切れてる気がして、ちょっと盛り上がりに欠ける気がします。
もともとピーターは孤独で、ヒーローになることで少しずつ周囲と関係を築き始める…という流れかなーと思うのですが、その辺がいまいちなんですよね…。
たとえば、いじめっ子フラッシュとの関係。
フラッシュとピーターとの距離感って、そのままピーターと周囲との関係を反映させているバロメーター的なものだと思うんです。
最初はいじめっ子。その後ピーターとのいざこざを経て、ピーターのおじさんが亡くなったことを気遣い始めたり、最後には親友のような振る舞いをしたりとだんだんと近くなっていきます。
ただ、ピーターがフラッシュに恥をかかせる振る舞いをした後は全く説明がないんです。
まるで、ピーターが自分勝手にふるまっている間に、勝手にフラッシュがピーターに近づいてきたよう。
同じように、グウェンがピーターのことを好きになった流れもあっさりしすぎててイマイチ。
映画の時間が3時間くらいあって、この辺の人間関係をもっとしっかり描いていれば、ずっと面白くなりそうなのになー、と残念でした(;´▽`A``。
というか、実は撮っていて、あとから削ったのかなー、という気すらします。
(もしかすると、BD化時に特典映像とかではっきりしたりするのかな?)
あ、忘れてた。
最後のピーターがグウェンお父さんとの約束を破る流れはあんまりでしょーo(`ω´*)o。
お父さんは、ヒーローとしてのピーターを認めたうえで、グウェンを心配させ続けた自分の生き方を後悔して、ピーターに最後の言葉としてああ言ったのに!!
ピーターを認めたからこそ、スーパーパワーも持ち合わせていないのに、単身でリザードに闘いを挑んだのに!!
せめて約束を破るにしても、もっともっと悩んで、大きな責任を背負ったうえで・・・と描かれるべきじゃないかな、と思います。
・・・というか、それで映画1本やってくれていいくらいですw
この映画に★3つなのはこのラストのせいです。
(うーん、ラストシーンも無理やり後から付けたような気がするんですが…考えすぎかな?)
ほんっっと、残念です。
テーマ : 映画感想
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