TIME/タイム ★☆
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2012-07-18)
売り上げランキング: 1242
科学の進化により、老化を克服した近未来。
「時間」が「通貨」となり世界を支配していた。
人間の成長は25歳で止まり、余命(時間)は労働により稼がなければならなくなった。
時は金なりではなく、「お金」が「時間」になったとでもいいますか。
25歳以上生きたい人は、働いて「時間」を稼がなきゃいけないし、その逆にたとえばコーヒーを飲みたいときには「時間」を払わなきゃいけないそんな世界が舞台です。
主人公のジャスティン・ティンバーレイクは、ひょんなことから100年の時間を得、一方でこのシステムのせいで悲劇を味わうところからお話が始まります。
こんな設定を聞くと、やっぱりワクワクしちゃいますよねー。
なんというか、「この映画って設定がなんか面白そうだけど、きっと観たら面白くないんだろうなー、でも観ちゃうよなー」という感じで惹きつけられます。いや、惹きつけられてるのか?
なんだかんだいって、この設定がクセモノで、「時間」=「お金」というのがやっぱり無理があるなー、と思うんです。
そもそも何でこのような世界になったのかとか、こんな世界になるまでにどんな経緯をたどったのかとか、そういったホントは明かして欲しいけれど明かしてくれない謎は置いておくとしても、ストーリーを展開させづらかったように思います。
やっぱり主人公は、予定通り「こんな世界はツマランo(`ω´*)o。」と憤って、お金持ちが時間を支配することに抵抗をしようとするんですが、「時間」=「お金」なもんだから、「時間」を自由に行き来させることができるシステムを壊すと、自動的に金融システムを破壊してしまうことになる。
だから、いくら現在の「時間」システムに主人公が立ち向かおうとしたところで、どうしても、「そんなことしたら世界が無茶苦茶になってしまうんじゃない?」と冷静に観てしまうんですよねー(゚m゚*)。
そのせいもあってか、主人公たちの立ち向かい方も大変地味。
映画の中で「バトル」というもったいつけて出てくる、ある闘いもあるんですが、それも口をあんぐりさせてしまうくらい地味。
途中からSFを観ているのかどうかすら分からなくなってくるくらい地味。
主人公の設定もイマイチわからないんです。
工場で働いてる一民間人っぽいんですが、異常にポーカーが強かったり、急に007のようなアクションを披露したりするし。
・・・いやいや、突っ込みどころはまだまだあります。
この映画は、そんな感じで、こういう設定の映画を知ると「この映画って設定がなんか面白そうだけど、きっと観たら面白くないんだろうなー、でも観ちゃうよなー」といって観ずにはいられない派の方は必見の映画です。
そして、あー、やっぱり面白くなかったー、時間を無駄にしたー、と叫んじゃいましょう(*^▽^*)。
同監督の映画です。結構観たのあるなー、というか…『ガタカ』の監督だったのか∑(゚ロ゚〃)。
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