ナヴェガドール/ナビゲーター【ボードゲーム】

プレイヤーは、ポルトガルの植民帝国興隆を支えた裕福な交易の支配者となります。
未知の海域の探検、重要な経済基盤となる植民地を設立し、工場を作り、教会で労働者を雇い…。
最後の目的地は『長崎』です。
なんというか、コーエーの『大航海時代』的なゲームです。
「ヴァスコダ・ガマ」とか、「バーソロミュー・ディアス」とか「エンリケ航海王子」とか、なんとなく昔、学校でならったような気がしなくもない名前も出てきて、雰囲気を盛り上げます。あ、あと「ザビエル」。
船を作って、未開の海域に踏み込み、植民地を作って金もうけをして、で、船を作り…という展開がなかなか面白いです。
ロマンですよねー。
上の写真の左側の長いボードがポルトガルから長崎までの地図で、この上を船コマをちょこちょこ動かしながらゲームを展開させます。で、右側にあるちっちゃいボードが個人ボード。最終的には個人ボードの状況で点数計算をすることになります。

このゲームのポイントがロンデルシステムというアクション選択制。
行うことができるアクションは、「労働者」「航海」「造船」「植民地」「建設」「市場」「恩恵」の7種類。
ロンデルシステムっていうのが、上の写真の円の部分。
7種類のアクション+「市場」の8マスに分かれていて、このマスを時計回りにコマを動かしながら、アクションを選択します。
このときのルールとしては、1回のターンで、コマを動かせるのは3マス先まで(例外あり。)
つまり、上の写真だと、青のコマは「建設(buildings)」にあるんですが、この後に選べるアクションは、「航海(sailing)」「労働者(workers)」「市場(markets)」のうちどれか。
そんな感じで円の中をコマをぐるぐる動かしながらアクションを選んでいくんです。
これがなかなかの優れモノ。
アクションを7つから選べるっていうと、選択肢が多くて何を選ぼうかムゥムゥと悩むことになるんですが、実際には3マス分のアクションからしか選べないので、あまり悩まなくて済むんです。
一方で、今このアクションをしておかないと、次にそのアクションができるのが円を一周まわってからしかできないことになるので、先にやるか、まずは後回しにするか、それはそれでムゥムゥと悩むことになるんです。

そしてこれがゲーム終了時の個人ボード。
左のオレンジとか白とかの家型コマが「工場」、青の円形コマが「未知の海域を探検した証拠コマ」、茶色のコマが「造船所」、灰色のコマが「教会」(上から観ると変な感じですが、横から観るとそれなりに教会っぽく見えます。)。
画面の一番右にある黄色と茶色のタイルが植民地タイル。
そういったコマやらタイルが得点源になって、コマ・タイルの数×勝利点の合計点が最終得点になります。
ちなみに、画面中央くらいの「1」「2」「4」とか書いてるのが勝利点です。
プレイ時間は60分~90分かかりますが、意外とやった感じは軽いですし、悩みどころもあって楽しいです。
得点方法も色々ありますし。
それにボードもきれいだし、色んなコマがあって楽しいし。
弱点は、最後の最後で得点計算をするので、途中でどのくらい競っているのかわかりずらいところくらいかなぁ…。とはいっても、情報は公開されているので、途中で計算をしようとすればできるんですけどね。
色んな得点源があるがゆえに、今はイマイチどういう戦法が有効かわからずにいるんですが、色々試して戦法を考えていこうと思います。
初めてのロンデルシステムでしたが、凄く楽しめました。
おススメですヾ(>▽<)ゞ。
PD VERLAG
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テーマ : ボードゲーム
ジャンル : ゲーム