鬼に訊け-宮大工 西岡常一の遺言-
2012-07-23(Mon)
鬼に訊け-宮大工 西岡常一の遺言- ★★★
西岡常一、明治41年奈良県生まれ。平成7年没。
法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔の再建を棟梁として手がけ、飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝え、「法輪寺の鬼」「最後の宮大工」と称せられる。
西岡常一さんを知っているわけでもなく、建築に興味があるわけでもないのですが、興味を惹かれて映画館で観てきました。
久々の邦画。
内容は、主に「法輪寺の鬼」と呼ばれた西岡さんへのインタビューで構成されます。
まさに題名通り「鬼」に訊け。
「鬼」なんて呼ばれる人だから、怖い親方が延々と弟子をしかりつける映画化と思っていたら、意外にも西岡さん、謙虚で優しそうな方。
映画が始まると、そのほとんどの場面で、延々と西岡さんが宮大工としての技術的な話をしてくれます。
これが意外とわかりやすい。
素人の僕にも一言一句が凄くわかりやすい。
そして、説得力があるんです。
きっと、長年努力をして、培ってきて、そして、それを誰かに伝えようとする気持ちがあるからこそ、説得力があって、かつ、わかりやすくなるんだろうなぁ・・・。
技術的な話の裏に、西岡さんの歴史を感じます。
かっこいいなぁ。
そして、響いたのが、「ひのきは神様」という言葉。
ひのきですよ、ひのき。
僕にはそれがどんな価値のあるものかわかりません。
でも、西岡さんはそれを神様といい、生涯をかけている。
何かに一途になっている方っていうのは、本当に素敵ですよ。
そして、言葉の端々に見える強い意志を感じるにつれ、次第に西岡さんの「鬼」たるゆえんが見えてきます。
この映画では、そんな素敵な「鬼」の話を聞き続けることができます。
そして、どこかおじいちゃんの話をいてるような懐かしい気分にもなれる。
きっと映画が終わった後、彼の建てた建造物に心を打たれることになると思います。
鬼に訊け -宮大工 西岡常一の遺言- [DVD]
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西岡常一、明治41年奈良県生まれ。平成7年没。
法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔の再建を棟梁として手がけ、飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝え、「法輪寺の鬼」「最後の宮大工」と称せられる。
西岡常一さんを知っているわけでもなく、建築に興味があるわけでもないのですが、興味を惹かれて映画館で観てきました。
久々の邦画。
内容は、主に「法輪寺の鬼」と呼ばれた西岡さんへのインタビューで構成されます。
まさに題名通り「鬼」に訊け。
「鬼」なんて呼ばれる人だから、怖い親方が延々と弟子をしかりつける映画化と思っていたら、意外にも西岡さん、謙虚で優しそうな方。
映画が始まると、そのほとんどの場面で、延々と西岡さんが宮大工としての技術的な話をしてくれます。
これが意外とわかりやすい。
素人の僕にも一言一句が凄くわかりやすい。
そして、説得力があるんです。
きっと、長年努力をして、培ってきて、そして、それを誰かに伝えようとする気持ちがあるからこそ、説得力があって、かつ、わかりやすくなるんだろうなぁ・・・。
技術的な話の裏に、西岡さんの歴史を感じます。
かっこいいなぁ。
そして、響いたのが、「ひのきは神様」という言葉。
ひのきですよ、ひのき。
僕にはそれがどんな価値のあるものかわかりません。
でも、西岡さんはそれを神様といい、生涯をかけている。
何かに一途になっている方っていうのは、本当に素敵ですよ。
そして、言葉の端々に見える強い意志を感じるにつれ、次第に西岡さんの「鬼」たるゆえんが見えてきます。
この映画では、そんな素敵な「鬼」の話を聞き続けることができます。
そして、どこかおじいちゃんの話をいてるような懐かしい気分にもなれる。
きっと映画が終わった後、彼の建てた建造物に心を打たれることになると思います。