ボーン・レガシー ★★
ジェームズ・ニュートン・ハワード
Rambling Records (2012-07-31)
売り上げランキング: 3838
記憶を失ったスパイ、ジェイソン・ボーンを主役に描いたボーンシリーズの4作目。
今回は、ジェイソン・ボーンが主役ではなく、過去の3部作で描かれたストーリーの裏側で繰り広げられた、もう一人のスパイの話を描きます。
・・・ということなんですけどね。
これは面白くなかったなぁ・・・イキナリなんですけど(ノд-。)。
この企画が発表されたときに、やっぱり嫌な予感はしたんですけどね、だから、あんまり期待しないようにはしていたんですけどね。
それでも、なんだかなぁ・・・という感じなんです。
良かったのはレイチェル・ワイズが綺麗だったことくらい。
だから、今からだらだら愚痴をこぼすことになりそうなんで、この映画が好きだった人は読まない方がいいかもです(;´▽`A``。
まず、主人公のアーロン・クロスが何をしたいのかが全く分からないんです。
いや、正確に言うとやりたいことはわかるんですよ。でも、それでいいのかっていう・・・。
あまりにもスケールが小さいんです。
しかも、明らかに「本筋は続編でヾ(>▽<)ゞ。」っていう感じでしてね、いやいや、続編作るのは決まってるんだろうけどそんな中途半端なものを見せられても・・・というのが正直な感想です。
主人公のキャラクターにも魅力が感じられませんでした。
ボーンと何が違うのか。
折角だから、アーロンはライフルが得手だとか違いを出せばいいのになぁ。
ほんとは、「アーロンには最初から記憶がある」ってことで最大の違いがあるんですけどね、それも多分次回作送りにしていて、あまり触れないもんだから「すっげーつえー」ってだけで、キャラクターがしっかり描かれてないんですよね。
やっぱり旧3部作はジェイソン・ボーンをしっかりと描いていて、感情移入ができることが何よりも魅力だったんだから、そこが抜け落ちてしまってるんで、面白みがなくなっちゃってました。
あと、全体に漂うボーン風の演出。
いや、続編だから当たり前と言えば当たり前なんですけどね(゚m゚*)。
たとえば、手ぶれの多い映像だとか、アクションの質だとか、逃亡劇だとか、おなじみ指令室対主人公の構図だとか。
ボーン・シリーズおなじみの演習が多々出てくるんですけど、それを主人公変えてまたやるのか、というのも疑問でした。
特にストーリーがイマイチなもんだから、ボーン風の演出が全くいきてこない。
どうせならもうちょっと工夫したらよかったのになぁ。
自分にはボーン風に作ろうとして失敗した面白くないアクション映画にしか見えなかったです。
まだまだ色々あるんですよ。
もう、アメリカ政府馬鹿じゃないの?ってストーリーとか。
イマイチな刺客とか。
後から考えたらストーリーと全く関係のないシーンがめちゃくちゃ多かったり。
主人公以外のキャラクターも生きてなかったですよねー。
そもそも旧3部作と中途半端に絡めちゃってるもんだから、初めてシリーズを観る人にとってはワケワカランことになってるだろうし、今まで観てきた人にとってはコンナンジャナイ感が強くなっちゃって、誰をターゲットにしているかわからないことになっちゃってるし。
ボーン・シリーズの遺産はもう喰いつくしちゃいましたよね、これ一本で。
映画館でアクション映画観てて途中で飽きちゃうなんて初めてでしたよ(ノ_-。)。
もうね、ほんとすみません、愚痴ばっかりで。
結局、観終わった後、こんな感じで愚痴ばっかり言い続けて、次の日『ボーン・アイデンティティ』を観なおしてやっとスッキリした気分になりました。
そんな映画でした。ありがとうございましたヽ( ´¬`)ノ。
テーマ : 映画感想
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